任意整理や自己破産後にETCカードを利用する方法

高速道路や有料道路の利用機会が多い方であれば、料金所をノンストップで通過できるETCカードはもはや定番になりつつあります。平成24年の統計では、高速道路利用者のうちおよそ88%の方がETCカードを利用しています。

ETCカードは、VISAやJCB、ニコス、Orico、セゾンなどのクレジットカードの追加カードとして申し込むことが一般的だと思いますので、任意整理や自己破産などの債務整理を行った後に、ETCカードがどうなるのかを心配される方も多いです。

任意整理や自己破産後のETCカード利用方法
ねえねえ、先生ー!
自己破産や任意整理などの債務整理をした後に、ETCカードを利用する方法ってあるのー? いま持ってるクレジットカードは全部使えなくなるよねー?
自己破産の場合は全てのカードが使えなくなるね。任意整理でも、対象の業者のカードは使えなくなるし、対象でない業者のカードも使えなくなる可能性が高い。
その場合は、ETCパーソナルカードを作るのがおすすめだね。
ETCパーソナルカードっ?! それって何なのー?!
クレジットカードとは違うのかなー?
ETCパーソナルカードは、クレジットカードを持っていない人のために高速道路会社が共同で発行するETCカードなんだ。クレジットカードと違い、先に保証金(デポジット)を預けることで、銀行口座からの引き落としでETCカードを利用することができるんだね。

 
いまETCカードを持っている方は、クレジットカードを申し込む際に、ETCカードの申込欄にチェックを入れて作成したか、既存のクレジットカードに追加発行の申込をすることで作成した方が大半ではないでしょうか。

よくETCカードは、クレジットカードを作成しないと作れないと誤解されていますが、実際にはクレジットカードを持っていない方でもETCカードを作成することが可能です。それがETCパーソナルカードです。

債務整理をするとクレジットカードは使えなくなる?!

自己破産ではすべてのクレジットカードが使えなくなる

自己破産の場合は、全ての債権者を対象に破産通知をしますので、すべてのクレジットカードが使えなくなり、また今後最低5年間はクレジットカードを作成することができなくなります。(参考:「自己破産後にクレジットカードを作成することはできる?」)

任意整理では全てのカードが使えなくなる”可能性”がある

任意整理の場合は、債務整理をする対象の業者を自分で選ぶことができます。整理対象とした業者に関しては、間違いなくクレジットカードが使えなくなります。

また整理対象としなかった業者でも、任意整理をするとその情報が信用情報機関のネットワークを通じて各債権者に共有されますので、他のクレジットカードも使えなくなる可能性はあります。

  • 整理対象とした業者のクレジットカードは使えなくなる
  • 整理対象としなかった業者のクレジットカードは使えなくなる”可能性”がある

債務整理をした方でもETCパーソナルカードなら問題なし!

上記のように自己破産や任意整理によってクレジットカードが使えなくなった方でも、ETCパーソナルカードであれば問題なく作成することができます。ETCパーソナルカードは、全国のほとんどの有料道路で使用が可能です。
(参考外部リンク:「ETCカードについて-ETC総合情報ポータルサイト」)

ETCパーソナルカード
クレジットカード契約をしない方でもETCが使えるように、東日本/西日本/中日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国高速道路株式会社の6社共同開発で作成された、預託金(デポジット)制によるETCカードです。

 
ETCパーソナルカードは、クレジットカードのようにカード会社が信用取引で建て替えるのではなく、先に保証金(デポジット)を預けた上で、銀行やゆうちょの貯金口座からお金を引き落とす、という仕組みのETCカードです。

預託金(デポジット)の金額決定の方法

ETCパーソナルカードは、クレジット機能はありませんので、保証金として先にデポジットを預ける必要があります。

デポジットの額は、ETCの「平均利用月額(最低基準1万円)の4倍」または、「年間最高利用月額を2万円単位で切り上げ」た額のいずれか大きい方、となります。少しわかりにくいので以下に例をあげてみます。

預託金の計算方法
以下の具体的な数字のケースで考えてみます。

例:平均利用月額 6000円、年間最高利用月額 46000円の場合

(1)平均利用月額は最低基準が1万円なので、1万円の4倍、つまり4万円になります。
(2)年間最高利用月額は、2万円単位での切り上げなので、46000円の場合は6万円になります。

この平均利用月額と、年間最高利用月額を比較して、大きい方が保証金の金額です。つまりこのケースでは、6万円をまず先に預けることが必要になります。

 
また、預託金【デポジット】の額は、ETCパーソナルカードの発行後、その利用状況により、随時変更(増額)されていく可能性があります。

 

ETCパーソナルカード作成には銀行口座が必要

またデポジットとは別に、有料道路の利用料金の引き落としのための口座も必要になります。これは通常の銀行口座か、ゆうちょ銀行の口座で大丈夫です。支払いは、前月利用料金分が毎月の27日に口座から引き落とされる仕組みになります。

 

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