結婚前に任意整理することのデメリットはある?!
いま結婚を前提に付き合っている方などがいる場合で、結婚前に任意整理をするかどうか、あるいは既に任意整理をしていてその事実を伝えるかどうか、で迷われる方は多いようです。
任意整理をすることで結婚に支障がでるのでは、と心配になるかもしれませんが、実際のところ、任意整理をしたことで直接的に結婚に悪影響がでる、ということはぼぼありません。
任意整理をするなら結婚前にした方がいいのかなー? 逆に結婚前に任意整理することのデメリットとかってあるのー?
でも結婚前に、任意整理をして借金の問題にキチンとケリをつけておきたい、とか、借金問題について打ち明けたら嫌われるんじゃないかと心配っていう人も多いはずだよー。
結婚後に借金があることが発覚する、というのはあまり印象が良くないだろうからね。それに、任意整理中ならバレる可能性もそれだけ低くなるしね。
借金の存在をいま付き合っている彼氏や彼女に打ち明けるかどうか、結婚前に相談するべきかどうかは個々人の価値観次第です。 「打ち明けてスッキリしたい」とか、「隠そうとして後からバレたら嫌だな」という方は打ち明ければいいですし、「わざわざ言う必要はない」と判断すれば、別に言わなくていいと思います。
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結婚前に任意整理を打ち明けるか悩むのは女性に多い?!
任意整理の問題を、結婚前に相手と相談した方がいいか、を迷うのは、女性に多い傾向のような気がします。男性の場合は、いま現在、借金を続けているわけでもなく、既に過去に任意整理をしていま返済中なのであれば、あらためてそれをわざわざ打ち明けるか悩む方は少ないのではないでしょうか。
お金や借金などの問題は、男性よりも女性の方が、「相手に知られたら嫌われるんじゃないか・・・」「お金にだらしないと思われるんじゃないか・・・」と心配される傾向が強いようです。
客観的な事実としていえば、任意整理をしたことが相手にバレる可能性はそれほど高くはありません。自己破産や個人再生とは異なり、任意整理では弁護士と金融業者が直接交渉してやりとりをしますので、本人のところには何1つ金融業者から連絡が来ることはありません。
また返済方法についても、弁護士事務所などを通じて返済することも多く、返済が滞ってしまって和解契約が破綻でもしない限りは、任意整理中であることがパートナーにバレる可能性はそれほど高くないはずです。
結婚前に任意整理をすることで、具体的に結婚後の生活に支障がでることを懸念する方もいるかと思いますが、これもあまり心配ないかと思います。
もちろん任意整理を行った本人は、任意整理から5年間は、新規でクレジットカードを作ったり、住宅ローンを組んだり、キャッシングで借入をすることはできません。 しかし結婚相手であるパートナーは、本人の信用力でクレジットカードを作成したり、ローンを組んだりすることに問題はないはずです。
結婚しているからといって、保証人になるわけでなければ、特に相手方が任意整理していてもそれによってパートナーが悪影響を受ける、ということはないのです。
任意整理をするならやはり”結婚前”がおすすめ
任意整理を打ち明けるかどうかではなく、任意整理をするかどうか、で悩んでいるのであれば、やはり結婚前に任意整理をしておいた方がいいのではないかと思います。
任意整理をするか悩んでいるということは、借金の返済が相当苦しくなっている、ということだと思います。 その意味では、結婚生活がはじまる前に借金の問題や悩みにケリをつけておく、ということも有意義です。
またパートナーに隠すことを考えている場合には、借金を抱えたままにしておくと消費者金融やカード会社などからバンバン催促や督促、明細なども届くことになります。任意整理をしておくと、任意整理後の返済に滞納がない限りは、特に催促が届くことはありません。
その分、クレジットカードを持てなくなることや、ローンを組めなくなることで、やや日常生活で不自然になる場面はあるかもしれませんが、最終的には信用情報機関の個人情報でも開示しない限りまずバレることはありませんし、そもそも任意整理の意味自体、借金をしない人にとってはあまり馴染みのない言葉だと思います。
法律上の離婚事由になるかどうか、という意味であれば、なりません。以前にこちらの「妻に自己破産を理由に離婚を要求されたら?」の記事でも解説していますが、自己破産ですらも法律上の離婚要件にはあたりません。
民法770条上での離婚事由に該当するのは、「婚姻の継続が困難な事由」がある場合のみです。任意整理は、基本的に借金問題の解決のために行っていることなので、それが法律上の離婚要因になることはありません。
しかし、もちろん双方の合意があれば離婚事由にあたらなくても離婚は可能です。 世の中の離婚のほとんどが協議離婚なので、現実的には相手方が「離婚したい」と言っているのに拒否して結婚生活を送り続けるのは難しいかもしれません。
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