任意整理で免除になる延滞利息(遅延利息)って何?

任意整理では将来利息や未払い利息がカットになることは、こちらの記事でも解説しましたが、そもそも延滞利息(遅延利息)とはどのようなものなのか、この記事ではもう少し詳しく解説していきます。

延滞利息(遅延利息)って何?
ねえねえ、先生ー!
任意整理で免除になる延滞利息(遅延利息)って何だっけー? 遅延損害金とはまた違うのかなー?
いや、一般的には延滞利息と遅延損害金は同じものを指すね。 本来の意味合いは損害賠償金だから、「遅延損害金」と呼ばれているんだけど、性質的には利息に近いから「遅延利息(延滞利息)」とも呼ばれているんだね。
へえー、「性質的には利息に近い」っていうのはどういうことなのー? 通常の利息と同じだけ、年率で掛かるってことなのかなー?
遅延損害金の場合は、約定利息とは別に、あらかじめ契約で定められた「遅延損害金利率」を元本にかけるかたちで計算されるね。これが延滞した日数分だけ利息のようにかかってくるかたちになる。
俗にいう「延滞利息」とは、返済期日までに返済を行わなかったことで発生する損害賠償金のことです。 金銭貸借契約では、事前に契約で定めがなかった場合でも、民事法定利率である5%(または商事法定利息6%)の利息を取ることが認められています。

民事法定利率
民事法定利率とは、利息についての定めがなった場合に用いられる民法上の利息です。民法404条では、「利息を生ずるべき債権で別段の意思表示がないときは、その利率を年率5%とする」と定められています。

 
また、事前に契約で取り決めがあった場合には、利息制限法の上限の範囲で損害賠償金利率を設定することができます。つまり消費者金融などの貸金業者は、利息制限法で20%までの延滞損害利息を取ることが認められています。

支払いの延滞で発生する延滞利息はどのくらい?

前述のように消費者金融などの貸金業者は、利息制限法で認められた上限20%ギリギリまでの延滞損害利息を設定していることが大半です。そのため、元本に対して年率20に近い利息が延滞した日数分だけ発生します。

延滞利息の計算方法

延滞利息は、以下の式で計算することができます。

延滞利息の計算式

借入残高 × 延滞損害金年率 × (延滞日数/365日)

例:
借入残高 250万円、延滞損害金利率20%、20日延滞の場合
「250 × 0.2 × (20/365) = 27,397円」
約2万7千円の遅延損害金(延滞利息)が発生します

 
原則として、経過日数が長くなればなるほどそれに伴って遅延損害金は大きくなります。
このように遅延損害金は、利息的な性質を持つため、”延滞利息”とも呼ばれています。

各貸金業者の延滞利息

延滞利息を設定しているのは貸金業者だけではありませんが、ここでは代表例として、各キャッシングやカードローンなどの貸金業者の遅延損害金利率を紹介しておきます。

業者名 遅延損害金利率 日割計算の有無
プロミス 20.0% 延滞日数分(日割)
アコム 20.0% 延滞日数分(日割)
レイク 20.0% 延滞日数分(日割)
三菱UFJ銀行カードローン 約定金利と同じ 延滞日数分(日割)
楽天銀行スーパーローン 19.9% 延滞日数分(日割)

 
このように遅延損害金利率は、各貸金業者ともかなり高い水準で利率を設定していることが多いです。そのため、借金を長期間に渡って滞納してしまうと、この延滞利息負担が重くのしかかってくることになります。

任意整理では原則、この延滞利息を免除できる

任意整理では、原則としてこの遅延損害金をカットする方向で弁護士と貸金業者が交渉することになります。

司法書士会による任意整理の統一基準などでも示されているように、全国的に弁護士や司法書士は、この遅延損害金(延滞利息)をカットする方向で交渉することがスタンダードになっています。

そのため、借金の返済が困難に陥っている方で、延滞利息や遅延損害金の負担を軽減したい、また将来に渡っての利息も免除して欲しいという方は任意整理を検討するメリットが多いにあります。

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