アプラスの過払い金返還請求の期間と回収率の目安

アプラスは新生銀行グループのクレジットカード(信販)会社です。新生アプラスゴールドカードなどのプロパーカードや、TSUTAYAと提携したTカードプラスが有名です。

かつては発行クレジットカードのローン・キャッシングでグレーゾーン金利での貸付を行っていたため、2008年より前からキャッシングをしていた方は過払いの可能性があります。

アプラスの過払い金返還請求の方法は?!
ねえねえ、先生ー!
過去にアプラスのクレジットカードでキャッシングをしてお金を借りていた方は、過払い金が発生している可能性はあるのかなー?!
そうだね、新生カードのなどのプロパーカードは2007年4月以前、TSUTAYAのWカードなどの既存提携カードは2008年以前くらいまでにキャッシングをしたことがある方は、過払い金が発生している可能性があるみたいだね。
ふーん、そうなんだー。2007~2008年以前にアプラスのクレジットカードでキャッシングしていた方は、29%とかの高い金利で支払っていた可能性があるっていうことだよねー。ショッピングリボとかで使用していた場合は関係ないのかなー?!
ショッピングは関係ないね。こちらの記事でも述べているけど、ショッピングリボは金銭消費貸借ではなく、立替金だから利息制限法の対象にならないし、そもそも利息が発生しないんだね。だからアプラスで過払い金が発生している可能性があるのは、キャッシングだけだ。
  • 2007年前にアプラスのカードでキャッシングした方は過払いの可能性
  • アプラスの過払い金の回収率の目安は和解で80~90%

 
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アプラスの過払い金請求のポイントは?!

アプラスのクレジットカードのキャッシングは、2007年位まで29.160%などの高金利で貸付をおこなっていたため、アプラスのプロパーカード(新生カード)や提携カード(TSUTAYA Wカードなど)でキャッシングをしていた方は、過払い金が発生していた可能性があります。

アプラスの過払い金の対象者はいつ頃の期間に取引していた人?

2007年5月16日の株式会社アプラスの会社説明資料によると、以下のスケジュールでクレジットカードの金利引き下げを行っていたことがわかります。

会員 カードの種類 引き下げ時期
新規会員 プロパーカード 2007年4月1日~引き下げ
新規会員 新規提携カード 2007年4月1日~引き下げ
新規会員 既存の提携カード 提携条件見直し後
既存会員 プロパーカード ~08年度末までに段階的に引き下げ
既存会員 提携カード ~08年度末までに段階的に引き下げ

※出典:新生銀行IR情報の会社説明資料より

新規契約の場合、プロパーカード(カード会社が単体で発行しているカード)でのキャッシングであれば、2007年4月以前に借入したことがある方が過払い金の対象になります。

一方で、ご覧のように既存の提携カードは金利の改定時期が明らかにされていません。アプラスの既存提携カードといえば、例えばTSUTAYA Wカードなどがありますが、こちらは2007年後半~2008年にかけても、まだ利息制限法に違反する高金利で貸付をおこなっていた可能性がありそうです。

例えば、質問投稿掲示板のYahoo知恵袋には以下のような投稿があります。こちらの方は、2007年10月に新規でキャッシングの借入をされたそうですが、2009年頃まで29.160%の金利が適用されていたようです。

アプラスでのリボ払いの金利について
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1026158695
(2009年5月14日)

また上記以外にも、2007年以前に最初のキャッシングの借入をしている方は、その時の利率が2009年くらいまで適用されていた可能性があります。一部の既存会員には、2008年後半まで20%後半の金利でキャッシングがされていたようです。

アプラスのキャッシングの金利が29%以上なので、銀行で借り換えしました
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422925319
(2009年2月6日投稿)

アプラスのキャッシングの金利はいまだにグレーゾーン金利?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1031946145
(2009年10月19日)

いずれにせよ、アプラスの場合はどの種類のクレジットカードを持っているかにより、金利が改定された時期も異なります。2007~2008年以前からアプラスのカードでキャッシングをしていた方は、過払い金の可能性があると疑ってもいいかもしれません。

アプラスの過払い金の回収率はどのくらい?!

弁護士事務所などで公表されているアプラスの過払い金の回収率などを確認していると、和解の場合で8~9割、訴訟をした場合で9割以上の返還率になることが多そうです。取引の分断などの法律上の争点がない場合には、概ね高い水準の回収率で和解できる可能性が高いです。

アプラスは新生銀行のグループであることもあり、経営状態も安定しています。倒産の可能性やリスクはほとんどありません。また過払い金への対応も比較的良心的です。利息5%付き(満5)での請求だと拒否される可能性がありますが、9割程度でも妥協できるなら訴訟なしの和解でも、スムーズに狙える可能性があります。

経営状態 平成24年3月 平成25年3月 平成26年3月
営業収益 63,805 63,290 63,076
当期純利益 5,307 8,566 5,588
現金キャッシュ 94,880 120,304 87,024
利息返還損失引当金 10,620 5,781 4,622

※出典:アプラスIR情報-平成26年3月期有価証券報告書(単位:100万円)

ショッピングリボで残債務がある場合は過払い金と相殺される

キャッシング取引で過払い金が発生している場合でも、クレジットなどのショッピングリボ等でまだ債務が残っている場合にはそちらに充当されます。ショッピングへの充当をした上で、まだ過払いが発生していれば、超過分の過払い金は返還されます。
しかし、ショッピングと相殺した上でまだ債務が残ってしまう場合には、事故情報に登録されるケースがあります。

 

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