レイクの過払い金返還請求の期間と回収率の目安
レイクは、現在は新生銀行グループに所属する銀行カードローンのサービスですが、2008年以前まで(新生銀行に買収されるまで)は外資系の消費者金融でした。この当時、レイクは最大29.2%という利息制限法を超える高金利で貸付をおこなっていたため、2007年以前にレイクから借入があった方は過払い金が発生している可能性があります。
テレビCMでもよく見かけるレイクだけど、昔にレイクから借金をしていた方は過払い金が発生している可能性があるのかなー?!
- レイクは2007年12月以前に借入があった方は過払いの可能性がある
- レイクは消費者金融の中では対応が良く、回収率や解決スピードも良い
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レイクの過払い金請求っていつ頃まで発生していたの?!
レイクは現在でこそ、新生銀行グループの銀行カードローンとしてのイメージが強いです。しかし元々は、外資大手GE(ジェネラル・エレクトリック)の金融部門が展開する消費者金融サービスでした。銀行資本のサービスではなかったのです。
当時は夏川純さんを広告モデルに起用したテレビCMを積極的に展開しており、覚えている方も多いのではないかと思います。
当時のCM広告を見てみると、貸付利率は実質年率で18.0%~29.2%ということで、かなり高い確率で過払い金が発生していることになります。
金利の引き下げ時期 | 改正前金利 | 改定後の金利(当時) | |
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レイク | 2007年12月2日以降 | 実質年率18.0%~29.2% | 実質年率15.0%~18.0% |
項目 | レイク |
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金利の引き下げ時期 | 2007年12月2日以降 |
改正前金利 | 実質年率18.0%~29.2% |
改定後の金利(当時) | 実質年率15.0%~18.0% |
※ 2008年当時CM広告の「2007年12月2日以前にご契約のお客様は、契約の変更手続きが必要です」の文言から新規契約の金利引き下げ日を推定しています
2008年に入って貸金業法改正の第1次施行が開始したことで、金利を引き下げたことや、過払い金請求の件数が増加したことで、経営収支が悪化しました。そのため、ジェネラル・エレクトリックは、日本からの金融部門の撤退を決定し、レイクの事業を新生銀行に売却しています。これが2008年9月22日のことです。
新生銀行は、債権譲渡ではなく事業買収なので、当然、資産とあわせて負債(過払い金債務)もすべて新生銀行が引き継ぐことになりました。そのため、現在の過払い金請求の対象は新生銀行になります。
レイクは消費者金融のなかでも比較的、過払い金請求への対応が良いことで知られています。レイクは現在の経営資本が銀行であり、かつ業績も安定しています。そのため、過払い金の回収率も平均して9割~満額を掲げている法律事務所も多く、また回収期間も早ければ2~3カ月とスムーズに和解から振込にまでいたるケースも多いようです。
もちろん回収率や回収期間というのは、あくまで目安であり実際には、個別の事例によってケースバイケースですが、アイフルなどの他の消費者金融と比べると過払い金請求の交渉はしやすい傾向がある、といえると思います。
レイクの過払い金請求での争点やポイントはあるの?!
レイクの過払い金請求については、争点ではありませんが、問題点として「レイクは平成5年10月以前の取引履歴は、破棄してしまった」として開示してくれない、という注意点があります。平成5年というと、1993年で、新生銀行どころかその前身の米国GEもまだ関与していない時代なので、取引履歴書の引き継ぎなどが上手くいっていなかったのかもしれません。
このあたりの沿革は、詳しく説明すると長くなるので避けますが、1998年まではレイクが2社併存する状態になっており、1998年11月に株式会社エルの「ほのぼのレイク」をGEが買収したことで、2000年代のレイクが誕生したという経緯があります。
なぜ平成5年10月以前なのかは不明ですが、ともかくこういった沿革の経緯もあってか、現在の新生銀行ではとにかく平成5年10月以前の取引履歴は保存していないから開示できない、ということを主張してきます。
過払い金請求権の債権の消滅時効は10年(借金の完済日から10年以上が経過すると請求できなくなる)なので、平成5年以前の取引履歴が必要になる対象の方というのは、もう現在では実際ほとんどいないと思いますが、一応、レイクの過払い金請求に関する注意点として挙げておきます。
ちなみにこのように、取引履歴が保存されていないことで開示されないケースでは、「推定計算」をすることで、その金額が回収できる可能性もあります。この辺りの計算方法などは、素人では無理なので、もし上記に該当する可能性がある方は、法律事務所などに相談してみてください。
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