生活保護の「最低生活費」ってズバリいくらなの?
生活保護の支給額は、「最低生活費」を基準にして算定されます。そのため、毎月支給される生活保護費をおおよそで計算するためには、まず自分の最低生活費を把握することが重要です。
ところが、この最低生活費は住んでいる地域、世帯人数、年齢、その他(母子家庭、障害者の方は加算される)、持ち家の有無、学校に通う子供の有無、等でも金額が変わってきますので、決して計算は簡単ではありません。
さまざまな世帯の家庭環境に応じて、正確に「最低生活費」を支給する必要があるため、ある程度、計算が複雑になるのは仕方ありません。以下、計算方法を説明しますが、正確な金額を知りたい場合は、福祉事務所の窓口で確認することをおすすめします。
生活保護の扶助は7種類ある。最低生活費はその合計額
まず生活保護には7つの種類があります。最低生活費というのは、これらの合計額のことをいいます。
例えば、小中学校に通う子供がいる場合には「教育扶助」が支給されますし、持ち家がなく賃貸物件に住んでいる場合には「住宅扶助」が支給されます。これらは当然、人によって支給される人と、支給されない人がいます。それによって最低生活費も変わります。
生活保護の種類
種類 |
支給方法 |
内容 |
生活扶助 |
金銭給付 |
生活保護の基本となる支給額。衣食や光熱費、日常生活費等の目的 |
住宅扶助 |
金銭給付 |
賃貸物件に住んでいて家賃が必要な場合の支給額。その他、自宅の補修等 |
教育扶助 |
金銭給付 |
小学校・中学校などの義務教育を受けるのに必要な支給額。 |
生業扶助 |
金銭給付 |
就労支度金や、事業のために器具資材、技能習得、高等学校就学等の費用 |
医療扶助 |
現物給付 |
国民健康保険と同等の治療を受けれる。薬、入院、手術等の現物支給。 |
介護扶助 |
現物給付 |
要介護・要支援の認定がされた方向け。介護保険と同等の援助を受けれる |
出産扶助 |
金銭給付 |
被保護者が出産する場合に支給される扶助。 |
葬祭扶助 |
金銭給付 |
葬儀をおこなう場合に支給される扶助。 |
このうち、「医療扶助」や「介護扶助」などは現物給付になりますので、最低生活費の計算には含まれません。
葬祭扶助や出産扶助は、日常的に継続して支給されるものではありませんので、一般の世帯での最低生活費に関わってくるのは、主に「生活扶助」「住宅扶助」「教育扶助」の3つになるはずです。
そのため、ここでは3つの扶助をもとに最低生活費を計算する方法について説明します。
生活保護の基本である「生活扶助」の計算方法
生活扶助は、日常の最低限の生活を営むために支給される生活保護費です。そのため一般的には、この生活扶助のことを「生活保護費」だと考えても差し支えありません。
この生活扶助の基準額の計算がまた難しいのですが、基本的には、「第1類」「第2類」「加算額」の3つの要素により構成されています。この3つの要素の合計額が生活扶助になります。
生活扶助の3つの計算要素
要素 |
内容 |
生活扶助 第1類費 |
世帯の1人1人(個人)のために支給される生活費。年齢によって1人辺りの支給額が異なる |
生活扶助 第2類費 |
世帯のために支給される生活費。例えば、家庭全員の電気代や水道ガス代などを負担するための支給額 |
加算額 |
身体障害者の方や、母子家庭の方、妊婦の方、などを対象に特別に加算して支給される金額 |
さて、それぞれの生活扶助費を計算するにあたって、まず重要なのは、自分が住んでいる場所(生活保護を申請する場所)を把握することです。
生活保護費は、どこに住んでいるかによって支給額が変わってきます。東京の23区内などは物の物価や地価も高いため、「1級地」として最低生活費も高く設定されています。一方、鳥取県(鳥取市以外の市町村)に住んでいる場合は、「3級地」として最低生活費も低く見積もられています。
以下に、各都道府県の市町村がそれぞれ、生活保護法上の何級地に該当するか、の一覧をまとめていますので参考にしてみてください。パソコンで閲覧されている方は、「Ctrl+F」キーで自分の市町村名を検索できます。
>>全国の市町村の生活保護上の級地一覧を確認する(※クリックで開く)<<
北海道
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
北海道 |
1級地の2 |
札幌市、江別市 |
2級地の1 |
函館市、小樽市、旭川市、室蘭市、釧路市、帯広市、苫小牧市、千歳市、恵庭市、北広島市 |
2級地の2 |
夕張市、岩見沢市、登別市 |
3級地の1 |
北見市、網走市、留萌市、稚内市、美唄市、芦別市、紋別市、士別市、名寄市、三笠市、根室市、滝川市、砂川市、歌志内市、深川市、富良野市、伊達市、石狩市、北斗市、亀田郡、七飯町、山越郡、長万部町、檜山郡、江差町、虻田郡、京極町、倶知安町、岩内郡、岩内町、余市郡、余市町、空知郡、奈井江町、上砂川町、南富良野町、上川郡、鷹栖町、東神楽町、上川町、東川町、新得町、勇払郡、占冠村、安平町、中川郡、音威子府村、中川町、幕別町、天塩郡、天塩町、幌延町、宗谷郡、猿払村、枝幸郡、浜頓別町、枝幸町、網走郡、美幌町、斜里郡、斜里町、清里町、紋別郡、遠軽町、滝上町、興部町、西興部町、雄武町、沙流郡、日高町、浦河郡、浦河町、河東郡、音更町、河西郡、芽室町、中札内村、足寄郡、陸別町、釧路郡、釧路町、川上郡、弟子屈町、標津郡、中標津町、標津町、目梨郡、羅臼町、日高郡、新ひだか町 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
東北地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
青森県 |
2級地の1 |
青森市 |
3級地の1 |
弘前市、八戸市、黒岩市、五所川原市、十和田市、三沢市、むつ市 |
岩手県 |
2級地の1 |
盛岡市 |
3級地の1 |
宮古市、大船渡市、花巻市、北上市、久慈市、遠野市、一関市、陸前高田市、釜石市、二戸市、奥州市、滝沢市 |
秋田県 |
2級地の1 |
秋田市 |
3級地の1 |
能代市、横手市、大館市、男鹿市、湯沢市、鹿角市、由利本荘市、大仙市 |
宮城県 |
1級地の2 |
仙台市 |
2級地の2 |
塩竈市、名取市、多賀城市 |
3級地の1 |
石巻市、気仙沼市、白石市、角田市、岩沼市、大崎市、柴田郡、大河原町、柴田町、宮城郡、七ヶ浜町、利府町、黒川郡、富谷町 |
山形県 |
2級地の1 |
山形市 |
3級地の1 |
米沢市、鶴岡市、酒田市、新庄市、寒河江市、上山市、村山市、長井市、天童市、東根市、尾花沢市、南陽市 |
福島県 |
2級地の1 |
福島市 |
3級地の1 |
絵津若松市、郡山市、いわき市、白河市、須賀川市、喜多方市、相馬市、二本松市、南相馬市 |
その他 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
関東地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
埼玉県 |
1級地の1 |
川口市、さいたま市 |
1級地の2 |
所沢市、蕨市、戸田市、朝霞市、和光市、新座市 |
2級地の1 |
川越市、熊谷市、春日部市、狭山市、上尾市、草加市、越谷市、入間市、志木市、桶川市、八潮市、富士見市、三郷市、ふじみ野市、入間郡、三芳町 |
3級地の1 |
行田市、秩父市、飯能市、加須市、本庄市、東松山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、久喜市、北本市、蓮田市、坂戸市、幸手市、鶴ヶ島市、日高市、吉川市、白岡市、北足立郡、伊奈町、入間郡、毛呂山町、越生町、比企郡、嵐山町、小川町、鳩山町、南埼玉郡、宮代町、北葛飾郡、杉戸町、松伏町 |
東京都 |
1級地の1 |
東京23区内、八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平氏、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、多摩市、稲城市、西東京市 |
1級地の2 |
青梅市、武蔵村山市 |
2級地の1 |
羽村市、あきる野市、西多摩郡、瑞穂町 |
3級地の1 |
西多摩郡、日の出町、檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村 |
千葉県 |
1級地の2 |
千葉市、市川市、船橋市、松戸市、習志野市、浦安市 |
2級地の1 |
野田市、佐倉市、柏市、市原市、流山市、八千代市、我孫子市、鎌ヶ谷市、四街道市 |
3級地の1 |
銚子市、館山市、木更津市、茂原市、成田市、東金市、旭市、勝浦市、鴨川市、君津市、富津市、袖ヶ浦市、白井市、匝瑳市、香取市、印旛郡、酒々井町 |
神奈川県 |
1級地の1 |
横浜市、川崎市、鎌倉市、藤沢市、逗子市、大和市、三浦郡、葉山町 |
1級地の2 |
横須賀市、平塚市、小田原市、茅ヶ崎市、相模原市、三浦市、秦野市、厚木市、座間市 |
2級地の1 |
伊勢原市、海老名市、南足柄市、綾瀬市、高座郡、寒川町、中郡、大磯町、二宮町、足柄上郡、大井町、松田町、開成町、足柄下郡、箱根町、真鶴町、湯河原町 |
3級地の1 |
足柄上郡、中井町、山北町、愛甲郡、愛川町、清川村 |
茨城県 |
2級地の1 |
水戸市 |
2級地の2 |
日立市、土浦市、古河市、取手市 |
3級地の1 |
石岡市、龍ヶ崎市、常陸太田市、高萩市、牛久市、つくば市、ひたちなか市、鹿嶋市、守谷市、筑西市、那珂郡、東海村、稲敷郡、美浦村、北相馬郡、利根町 |
栃木県 |
2級地の1 |
宇都宮市 |
2級地の2 |
足利市 |
3級地の1 |
栃木市、佐野市、鹿沼市、日光市、小山市、真岡市、大田原市、矢板市、那須塩原市、下野市、河内郡、上三川町、下都賀郡、壬生町 |
群馬県 |
2級地の1 |
前橋市、高崎市、桐生市 |
3級地の1 |
伊勢崎市、太田市、沼田市、館林市、渋川市、藤岡市、富岡市、安中市、吾妻郡、草津町、利根郡、みなかみ町、邑楽郡、大泉町 |
その他 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
中部地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
新潟県 |
2級地の1 |
新潟市 |
2級地の2 |
長岡市 |
3級地の1 |
三条市、柏崎市、新発田市、小千谷市、加茂市、十日町市、見附市、村上市、燕市、糸魚川市、五泉市、上越市、佐渡市、魚沼市、妙高市、南魚沼郡、湯沢町、刈羽郡、刈羽村 |
富山県 |
2級地の1 |
富山市、高岡市 |
3級地の1 |
魚津市、氷見市、滑川市、黒部市、砺波市、小矢部市、南砺市、射水市、中新川郡、舟橋村、上市町、立山町、下新川郡、入善町、朝日町 |
石川県 |
2級地の1 |
金沢市 |
2級地の2 |
小松市 |
3級地の1 |
七尾市、輪島市、珠洲市、加賀市、羽昨市、かほく市、白山市、能美市、能美郡、川北町、河北郡、津幡町、内灘町、野々市市 |
福井県 |
2級地の1 |
福井市 |
3級地の1 |
敦賀市、小浜市、大野市、勝山市、鯖江市、あわら市、越前市、坂井市、吉田郡、氷平寺町、南条郡、南越前町、丹生郡、越前町 |
山梨県 |
2級地の1 |
甲府市 |
3級地の1 |
富士吉田市、都留市、山梨市、大月市、韮崎市、甲斐市、笛吹市、上野原市、甲州市、中央市、中巨摩郡、昭和町 |
長野県 |
2級地の1 |
長野市、松本市 |
2級地の2 |
上田市、岡谷市、諏訪市 |
3級地の1 |
飯田市、須坂市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、東御市、安曇野市、北佐久郡、軽井沢町、諏訪郡、北諏訪町、富士見町、上伊那郡、辰野町、箕輪町、木曽郡、木曽町、埴科郡、坂城町、上高井郡、小布施町 |
岐阜県 |
2級地の1 |
岐阜市 |
2級地の2 |
大垣市、多治見市、瑞浪市、土岐市、各務原市 |
3級地の1 |
高山市、関市、中津川市、美濃市、羽島市、恵那市、美濃加茂市、可児市、瑞穂市、羽島郡、岐南町、笠松町、本巣郡、北方町 |
静岡県 |
2級地の1 |
静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、伊東市 |
2級地の2 |
三島市、富士市 |
3級地の1 |
富士宮市、島田市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、伊豆の国市、田方市、函南町、駿東郡、清水町、長泉町、小山町 |
愛知県 |
1級地の1 |
名古屋市 |
2級地の1 |
豊橋市、岡崎市、一宮市、春日井市、刈谷市、豊田市、知立市、尾張旭市、日進市 |
2級地の2 |
瀬戸市、豊川市、安城市、東海市、大府市、岩倉市、豊明市、清須市、北名古屋市 |
3級地の1 |
半田市、津島市、磐南市、西尾市、蒲郡市、犬山市、常滑市、江南市、小牧市、稲沢市、新城市、知多市、高浜市、田原市、愛西市、弥富市、みよし市、あま市、愛知郡、東郷町、西春日井郡、豊山町、丹羽郡、大口町、扶桑町、海部郡、大治町、蟹江町、飛島村、知多郡、阿久比町、東浦町、南知多町、美浜町、武豊町、額田郡、幸田町、北設楽郡、設楽町、東栄町、長久手市 |
その他 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
関西地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
京都府 |
1級地の1 |
京都市 |
1級地の2 |
宇治市、向日市、長岡京市 |
2級地の1 |
城陽市、八幡市、京田辺市、乙訓郡、大山崎町、久世郡、久御山町 |
3級地の1 |
福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、亀岡市、南丹市、木津川市、綴喜郡、井手町、宇治田原町、相楽郡、精華町 |
大阪府 |
1級地の1 |
大阪市、堺市、豊中市、池田市、吹田市、高槻市、守口市、牧方市、茨木市、八尾市、寝屋川市、松原市、大東市、箕面市、門真市、摂津市、東大阪市 |
1級地の2 |
岸和田市、泉大津市、貝塚市、和泉市、高石市、藤井寺市、四條畷市、交野市、泉北郡、忠岡町 |
2級地の1 |
泉佐野市、富田林市、河内長野市、柏原市、羽曳野市、泉南市、大阪挟山市、三島郡、島本町、泉南郡、熊取町、田尻町 |
3級地の1 |
阪南市、豊能郡、豊能町、能勢町、泉南郡、岬町、南河内郡、太子町、河南町、千早赤阪村 |
三重県 |
2級地の1 |
津市、四日市市 |
2級地の2 |
松阪市、桑名市 |
3級地の1 |
伊勢市、鈴鹿市、名張市、尾鷲市、亀山市、鳥羽市、熊野市、志摩市、伊賀市、桑名郡、木曽岬町、員弁郡、東員町、三重郡、菰野町、朝日町、川越町 |
滋賀県 |
1級地の2 |
大津市 |
2級地の1 |
草津市 |
3級地の1 |
彦根市、長浜市、近江八幡市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市、東近江市 |
兵庫県 |
1級地の1 |
神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、川西市 |
1級地の2 |
姫路市、明石市 |
2級地の2 |
加古川市、高砂市、加古郡、播磨町 |
3級地の1 |
洲本市、相生市、豊岡市、赤穂市、西脇市、三木市、小野市、三田市、加西市、たつの市、川辺郡、猪名川町、加古郡、稲美町、揖保郡、太子町 |
奈良県 |
2級地の1 |
奈良市、生駒市 |
2級地の2 |
橿原市 |
3級地の1 |
大和高田市、大和郡山市、天理市、桜井市、五條市、御所市、香芝市、葛城市、宇陀市、生駒郡、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、磯城郡、川西町、三宅町、田原本町、高市郡、高取町、明日香村、北葛城郡、上牧町、王寺町、広陵町、河合町、吉野郡、吉野町、大淀町、下市町 |
和歌山県 |
2級地の1 |
和歌山市 |
3級地の1 |
海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、岩出市、海草郡、紀美野町、伊都郡、高野町、有田郡、湯浅町、日高郡、美浜町、西牟婁郡、白浜町、東牟婁郡、那智勝浦町、太地町、串本町 |
その他 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
中国・四国地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
鳥取県 |
2級地の1 |
鳥取市 |
3級地の1 |
米子市、倉吉市、境港市、西伯郡、日吉津村 |
島根県 |
2級地の1 |
松江市 |
3級地の1 |
浜田市、出雲市、益田市、大田市、安来市、江津市、隠岐郡、隠岐の島町 |
岡山県 |
1級地の2 |
岡山市、倉敷市 |
2級地の2 |
玉野市 |
3級地の1 |
津山市、笠岡市、井原市、総社市、高梁市、新見市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、浅口市、都窪郡、早島町、浅口市、里庄町、小田郡、矢掛町 |
広島県 |
1級地の2 |
広島市、呉市、福山市、安芸郡、府中町 |
2級地の2 |
三原市、尾道市、府中市、大竹市、廿日市市、安芸郡、海田町、坂町 |
3級地の1 |
竹原市、三次市、庄原市、東広島市、安芸高田市、江田島市、安芸郡、熊野町 |
山口県 |
2級地の1 |
下関市、山口市 |
2級地の2 |
宇部市、防府市、岩国市、周南市 |
3級地の1 |
萩市、下松市、光市、長門市、柳井市、美祢市、山陽小野田市、玖珂郡、和木町、熊毛郡、田布施町、平生町 |
徳島県 |
2級地の1 |
徳島市 |
3級地の1 |
鳴門市、小松島市、阿南市 |
香川県 |
2級地の1 |
高松市 |
3級地の1 |
丸亀市、坂出市、善通寺市、観音寺市、香川郡、直島町、綾歌郡、宇多津町、仲多度郡、琴平町、多度津町 |
愛媛県 |
2級地の1 |
松山市 |
3級地の1 |
今治市、新居浜市、西条市、四国中央市 |
高知県 |
2級地の1 |
高知市 |
その他 |
3級地の2 |
上記以外の市町村 |
九州地方
都道府県 |
級地 |
市町村名 |
福岡県 |
1級地の2 |
北九州市、福岡市 |
2級地の1 |
久留米市 |
2級地の2 |
大牟田市、直方市、飯塚市、田川市、行橋市、中間市、筑紫野市、春日市、大野城市、太宰府市、宗像市、古賀市、福津市、筑紫郡、那珂川町、糟屋郡、宇美町、篠栗町、志免町、須恵町、新宮町、久山町、粕屋町、遠賀郡、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、京都郡、苅田町 |
3級地の1 |
柳川市、八女市、筑後市、大川市、豊前市、小郡市、朝倉市、嘉麻市 |
佐賀県 |
2級地の1 |
佐賀市 |
3級地の1 |
唐津市、鳥栖市 |
長崎県 |
2級地の1 |
長崎市 |
2級地の2 |
佐世保市、西海市 |
3級地の1 |
諫早市、大村市、西彼杵郡、長与町、時津町 |
大分県 |
2級地の1 |
大分市、別府市 |
3級地の1 |
中津市 |
宮崎県 |
2級地の1 |
宮崎市 |
3級地の1 |
都城市、延岡市 |
鹿児島県 |
2級地の1 |
鹿児島市 |
3級地の1 |
鹿屋市、枕崎市、阿久根市、出水市、伊佐市、指宿市、西之表市、垂水市、薩摩川内市、日置市、いちき串木野市、霧島市、南さつま市、奄美市、姶良市 |
熊本県 |
2級地の1 |
熊本市 |
2級地の2 |
荒尾市 |
沖縄県 |
2級地の1 |
那覇市 |
3級地の1 |
宜野湾市、石垣市、浦添市、名護市、糸満市、沖縄市、うるま市、宮古島市 |
平成28年1月3日現在
級地が確認できたら、その級地をもとに以下の一覧表から「第1類」と「第2類」それぞれの金額を探して、それを合計してください。原則として、それが世帯の最低生活費になります。
生活扶助費 第1類
年齢 |
1級地-1 |
1級地-2 |
2級地-1 |
2級地-2 |
3級地-1 |
3級地-2 |
0~2歳 |
26,660円 |
25,520円 |
24,100円 |
23,540円 |
22,490円 |
21,550円 |
3~5歳 |
29,970円 |
28,690円 |
27,090円 |
26,470円 |
25,290円 |
24,220円 |
6~11歳 |
34,390円 |
32,920円 |
31,090円 |
30,360円 |
29,010円 |
27,790円 |
12~19歳 |
39,170円 |
37,500円 |
35,410円 |
34,580円 |
33,040円 |
31,650円 |
20~40歳 |
38,430円 |
36,790円 |
34,740円 |
33,930円 |
32,420円 |
31,060円 |
41~59歳 |
39,360円 |
37,670円 |
35,570円 |
34,740円 |
33,210円 |
31,810円 |
60~69歳 |
38,990円 |
37,320円 |
35,230円 |
34,420円 |
32,890円 |
31,510円 |
70~歳 |
33,830円 |
32,380円 |
30,580円 |
29,870円 |
28,540円 |
27,340円 |
ここに、世帯人数に応じて以下の逓減率をかけます。
逓減率というのは、世帯人数の多い家族への支給額が大きくなりすぎる(単身世帯に比べて有利になる)ことを防ぐために、人数に応じて上記の金額から1人辺りの支給額を少し減らす計算率のことをいいます。
逓減率
世帯人数 |
逓減率 |
1人 |
1.0倍 |
2人 |
0.885倍 |
3人 |
0.835倍 |
4人 |
0.7675倍 |
5人 |
0.7140倍 |
少しわかりにくいかもしれませんね。例えば、都内の「1級地-2」に単身で住んでいる30歳の場合、第1類の生活扶助額は上の図表のとおり、36,790円です。
一方、同じ都内の「1級地-2」に30歳の夫と妻、4歳の娘の3人で暮らしている場合、それぞれの第1類の生活扶助額の合計は、(36,790円×2 + 28,690円)で合計10万2270円になりますが、3人世帯なのでココに「0.835倍」の逓減率が適用されます。
そのため、合計額は8万5395円となります。
「え? 家族の人数が多いだけで、こんなに減らされるの?」と驚かれるかもしれませんが、以下の「生活扶助費 第2類」で調整されるので大丈夫です。第2類の生活扶助費は、世帯人数が多いほど多く貰えます。
生活扶助費 第2類
世帯人数 |
1級地-1 |
1級地-2 |
2級地-1 |
2級地-2 |
3級地-1 |
3級地-2 |
1人 |
40,800円 |
39,050円 |
36,880円 |
36,030円 |
34,420円 |
32,970円 |
2人 |
50,180円 |
48,030円 |
45,360円 |
44,310円 |
42,340円 |
40,550円 |
3人 |
59,170円 |
56,630円 |
53,480円 |
52,230円 |
49,920円 |
47,810円 |
4人 |
61,620円 |
58,970円 |
55,690円 |
54,390円 |
51,970円 |
49,780円 |
5人 |
65,690円 |
62,880円 |
59,370円 |
57,990円 |
55,420円 |
53,090円 |
先ほどの都内の「1級地-2」の例でいえば、単身世帯(30歳)の場合は、最終的に合計額が 7万5840円となります。これが基本的には生活扶助になります。一方、3人世帯(夫婦30歳、娘4歳)の場合は、合計額は14万2025円になります。
少ないと感じるかもしれませんが、最低限度の生活を営むためなので、こんなものでしょう。
アパートや賃貸マンションに住んでいる場合は、家賃は別途、住宅扶助として支給されますので、ここから家賃を支払う必要はありません。
加算額
対象者 |
1級地 |
2級地 |
3級地 |
身体障害者1級2級 |
26,310円 |
24,470円 |
22,630円 |
身体障害者3級 |
17,530円 |
16,310円 |
15,090円 |
母子世帯 児童1人 |
22,790円 |
21,200円 |
19,620円 |
母子世帯 児童2人 |
24,590円 |
22,890円 |
21,200円 |
3歳未満の児童の養育費 |
15,000円 |
さらに身体障害者の方や、母子家庭の場合には、別途、上記の額を最低生活費に加算することができます。
その他、状況に応じて「妊産婦加算」「老齢加算」「在宅患者加算」「放射線障害者加算」等の加算を受けられる可能性があります。詳しくは福祉事務所の窓口でご相談ください。
なお北海道や東北の寒い地域では、11月~3月にかけて上記の生活扶助に加えて「冬季加算」として、光熱費を目的とした支給額が上乗せされます。
賃貸居住物件の家賃は「住宅扶助」で別途、支給される
賃貸マンションやアパートに住んでいる場合は、生活扶助から直接、家賃を負担する必要はありません。別途、住宅扶助として家賃が支給されます。
ただしこの住宅扶助の金額には上限がありますので、好きな家に住めるわけではありません。上限となる支給額以上の賃貸に住んでいる場合でも生活保護を受給することはできますが、通常は、その後に福祉事務所から転居を指導されます。
さて、この住宅扶助の家賃の上限金額も、やはり住んでいる都道府県、級地、世帯人数で決まります。以下、平成27年7月1日に改正適用された住宅扶助(家賃)の限度額を表にまとめています。
>>お住まいの地域の住宅扶助(家賃)の上限額を確認する(※クリックで開く)<<
都道府県 |
級地 |
世帯1人 |
世帯2人 |
3人~5人 |
6人 |
7人以上 |
北海道 |
1級地 |
29,000円 |
35,000円 |
37,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
北海道 |
2級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
北海道 |
3級地 |
25,000円 |
30,000円 |
33,000円 |
35,000円 |
39,000円 |
青森 |
3級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
岩手 |
3級地 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
宮城 |
2級地 |
35,000円 |
42,000円 |
45,100円 |
49,000円 |
55,000円 |
宮城 |
3級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
秋田 |
3級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
山形 |
2級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
山形 |
3級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
福島 |
2級地 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
福島 |
3級地 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
51,000円 |
茨城 |
2級地 |
35,400円 |
42,000円 |
46,000円 |
50,000円 |
55,000円 |
茨城 |
3級地 |
34,000円 |
41,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
53,000円 |
栃木 |
2級地 |
32,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
49,000円 |
栃木 |
3級地 |
32,200円 |
39,000円 |
41,800円 |
45,000円 |
50,200円 |
群馬 |
2級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
群馬 |
3級地 |
30,700円 |
37,000円 |
39,900円 |
43,000円 |
47,900円 |
埼玉 |
1級地 |
47,700円 |
57,000円 |
62,000円 |
67,000円 |
74,400円 |
埼玉 |
2級地 |
43,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
60,000円 |
67,000円 |
埼玉 |
3級地 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
千葉 |
1級地 |
46,000円 |
55,000円 |
59,800円 |
64,000円 |
71,800円 |
千葉 |
2級地 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
千葉 |
3級地 |
37,200円 |
45,000円 |
48,400円 |
52,000円 |
58,100円 |
東京 |
1級地 |
53,700円 |
64,000円 |
69,800円 |
75,000円 |
83,800円 |
東京 |
2級地 |
45,000円 |
54,000円 |
59,000円 |
63,000円 |
70,000円 |
東京 |
3級地 |
40,900円 |
49,000円 |
53,200円 |
57,000円 |
63,800円 |
神奈川 |
1級地 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
神奈川 |
2級地 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
神奈川 |
3級地 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
新潟 |
2級地 |
31,800円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
49,700円 |
新潟 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
富山 |
2級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
46,000円 |
富山 |
3級地 |
22,000円 |
26,000円 |
29,000円 |
31,000円 |
34,000円 |
石川 |
2級地 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
石川 |
3級地 |
31,000円 |
37,000円 |
40,100円 |
43,000円 |
48,100円 |
福井 |
2級地 |
32,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
49,000円 |
福井 |
3級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
山梨 |
2級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
山梨 |
3級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
長野 |
2級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
長野 |
3級地 |
31,800円 |
38,000円 |
41,300円 |
45,000円 |
49,600円 |
岐阜 |
2級地 |
32,200円 |
39,000円 |
41,800円 |
45,000円 |
50,200円 |
岐阜 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
37,700円 |
41,000円 |
45,200円 |
静岡 |
2級地 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
静岡 |
3級地 |
37,200円 |
45,000円 |
48,300円 |
52,000円 |
58,000円 |
愛知 |
2級地 |
37,000円 |
44,000円 |
48,100円 |
52,000円 |
58,000円 |
愛知 |
3級地 |
36,000円 |
43,000円 |
46,600円 |
50,000円 |
56,000円 |
三重 |
2級地 |
35,200円 |
42,000円 |
45,800円 |
49,000円 |
55,000円 |
三重 |
3級地 |
33,400円 |
40,000円 |
43,400円 |
47,000円 |
52,100円 |
滋賀 |
2級地 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
63,000円 |
滋賀 |
3級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
京都 |
1級地 |
40,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
62,000円 |
京都 |
2級地 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
京都 |
3級地 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
大阪 |
1級地 |
39,000円 |
47,000円 |
51,000円 |
55,000円 |
61,000円 |
大阪 |
2級地 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
大阪 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
兵庫 |
1級地 |
40,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
62,000円 |
兵庫 |
2級地 |
39,000円 |
47,000円 |
51,000円 |
55,000円 |
61,000円 |
兵庫 |
3級地 |
32,300円 |
39,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,400円 |
奈良 |
2級地 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
奈良 |
3級地 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
51,000円 |
和歌山 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
鳥取 |
2級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
鳥取 |
3級地 |
34,000円 |
41,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
53,000円 |
島根 |
2級地 |
34,000円 |
41,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
53,000円 |
島根 |
3級地 |
28,200円 |
34,000円 |
37,000円 |
39,000円 |
44,000円 |
岡山 |
2級地 |
34,800円 |
42,000円 |
45,000円 |
49,000円 |
54,000円 |
岡山 |
3級地 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
広島 |
1級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
広島 |
2級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
広島 |
3級地 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
52,000円 |
山口 |
2級地 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
山口 |
3級地 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
徳島 |
2級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
徳島 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
香川 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
愛媛 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
高知 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
福岡 |
2級地 |
32,000円 |
38,000円 |
41,100円 |
45,000円 |
49,300円 |
福岡 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
佐賀 |
2級地 |
30,300円 |
36,000円 |
39,400円 |
42,000円 |
47,300円 |
佐賀 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
長崎 |
2級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
長崎 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
熊本 |
2級地 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
熊本 |
3級地 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
51,000円 |
大分 |
2級地 |
28,000円 |
34,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
44,000円 |
大分 |
3級地 |
26,600円 |
32,000円 |
34,600円 |
37,000円 |
42,000円 |
宮崎 |
3級地 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
鹿児島 |
3級地 |
24,200円 |
29,000円 |
31,500円 |
34,000円 |
38,000円 |
沖縄 |
3級地 |
32,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
49,000円 |
ただし以下の主要都市では、上記の表とは別に、市ごとに住宅扶助の上限額が定められています。いわば例外的な位置づけになります。
例外で住宅扶助の上限を定める市
市 |
世帯1人 |
世帯2人 |
3人~5人 |
6人 |
7人以上 |
札幌市 |
36,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
仙台市 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
さいたま市 |
45,000円 |
54,000円 |
59,000円 |
63,000円 |
70,000円 |
千葉市 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
横浜市 |
52,000円 |
62,000円 |
68,000円 |
73,000円 |
81,000円 |
川崎市 |
53,700円 |
64,000円 |
69,800円 |
75,000円 |
83,800円 |
相模原市 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
新潟市 |
35,500円 |
43,000円 |
46,200円 |
50,000円 |
55,400円 |
静岡市 |
39,000円 |
47,000円 |
51,000円 |
55,000円 |
61,000円 |
浜松市 |
37,700円 |
45,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
名古屋市 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
京都市 |
40,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
62,000円 |
大阪市 |
40,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
62,000円 |
堺市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
神戸市 |
40,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
62,000円 |
岡山市 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
広島市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
北九州市 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
福岡市 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
熊本市 |
31,000円 |
37,000円 |
40,400円 |
44,000円 |
49,000円 |
函館市 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
旭川市 |
28,000円 |
34,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
44,000円 |
青森市 |
31,000円 |
37,000円 |
40,300円 |
43,000円 |
48,000円 |
盛岡市 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
秋田市 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
郡山市 |
30,000円 |
36,000円 |
39,000円 |
42,000円 |
47,000円 |
いわき市 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
宇都宮市 |
38,100円 |
46,000円 |
49,500円 |
53,000円 |
59,400円 |
前橋市 |
34,200円 |
41,000円 |
44,500円 |
48,000円 |
53,400円 |
高崎市 |
34,200円 |
41,000円 |
44,500円 |
48,000円 |
53,400円 |
川越市 |
42,000円 |
50,000円 |
55,000円 |
59,000円 |
66,000円 |
越谷氏 |
43,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
60,000円 |
67,000円 |
船橋市 |
43,000円 |
52,000円 |
56,000円 |
60,000円 |
67,000円 |
柏市 |
41,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
64,000円 |
八王子市 |
53,700円 |
64,000円 |
69,800円 |
75,000円 |
83,800円 |
横須賀市 |
44,000円 |
53,000円 |
57,000円 |
62,000円 |
69,000円 |
冨山市 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
51,000円 |
金沢市 |
33,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
46,000円 |
51,000円 |
長野市 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
岐阜市 |
32,000円 |
38,000円 |
41,600円 |
45,000円 |
50,000円 |
豊橋市 |
35,000円 |
42,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
55,000円 |
岡崎市 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
57,000円 |
豊田市 |
37,400円 |
45,000円 |
48,600円 |
52,000円 |
58,300円 |
大津市 |
39,000円 |
47,000円 |
51,000円 |
55,000円 |
61,000円 |
枚方市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
豊中市 |
42,000円 |
50,000円 |
55,000円 |
59,000円 |
66,000円 |
高槻市 |
39,000円 |
47,000円 |
51,000円 |
55,000円 |
61,000円 |
東大阪市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
姫路市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
尼崎市 |
42,500円 |
51,000円 |
55,300円 |
60,000円 |
66,400円 |
西宮市 |
42,500円 |
51,000円 |
55,300円 |
60,000円 |
66,400円 |
奈良市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
和歌山市 |
34,000円 |
41,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
53,000円 |
倉敷市 |
38,000円 |
46,000円 |
49,000円 |
53,000円 |
59,000円 |
福山市 |
34,000円 |
41,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
53,000円 |
下関市 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
高松市 |
37,000円 |
44,000円 |
48,000円 |
52,000円 |
58,000円 |
松山市 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
高知市 |
32,000円 |
38,000円 |
42,000円 |
45,000円 |
50,000円 |
久留米市 |
31,000円 |
37,000円 |
40,000円 |
43,000円 |
48,000円 |
長崎市 |
36,000円 |
43,000円 |
47,000円 |
50,000円 |
56,000円 |
大分市 |
29,000円 |
35,000円 |
38,000円 |
41,000円 |
45,000円 |
宮崎市 |
29,500円 |
35,000円 |
38,300円 |
41,000円 |
46,000円 |
鹿児島市 |
31,600円 |
38,000円 |
41,100円 |
44,000円 |
49,300円 |
那覇市 |
32,000円 |
38,000円 |
41,800円 |
45,000円 |
50,000円 |
【参考資料】生活保護法による保護の基準に基づき、厚生労働大臣が別に定める住宅扶助(家賃・間代等)の限度額
の設定について(通知)
なお、単身世帯の場合で部屋の面積が15㎡以下の場合は、上記の表とはまた別の基準があります。詳しくは、市役所や福祉事務所に確認してください。
そのほか、転居に伴う敷金や礼金、契約更新料なども住宅扶助として支給されます。
持ち家に住んでいる場合は、家賃としての住宅扶助は支給されませんが、補修などが必要になった場合には住宅維持費用が支払われます。
義務教育の子供がいる場合の「教育扶助」の基準額
さらに義務教育を受ける必要のある子どもがいる場合には、生活扶助や住宅扶助とは別に、「教育扶助」として毎月一定額が支給されます。この基準額も最低生活費に含まれます。
教育扶助の基準額
基準額 |
小学校 |
2150円 |
中学校 |
4180円 |
学習支援費 |
小学校 |
2560円 |
中学校 |
4330円 |
基準額は、鉛筆やノートなどの文房具、ハーモニカや書道道具などの学用品の購入、通学帽子や上履き、等の通学用費のために毎月支給されるものです。
一方、学習支援費は、教科書以外の教材(市販の参考書など)や、課外クラブ活動のために支給されるもので、そのほかの一般の生徒に比べて不利な立場になることがないよう、追加支援の意味で支給されます。
そのほか、正規の教科書代や、学校の給食費、通学交通費などは別途、実費で支給されます。
高等学校等就学費
高等学校への就学は、義務教育ではありませんので、教育扶助の支給対象ではありません。しかし今は高校に行くのは当たり前の時代ですので、高等学校就学費は「生業扶助」でカバーされています。
上記の基本額と学習支援費は毎月支給されるものですが、この他にも、「授業料」「入学料」「教科書代」「通学交通費」等は実費で支給されます。
実際の生活保護の支給額(最低生活費)の計算例
さて、では実際にどういう家族構成で暮らしている人が、いくら位の生活保護を受給できるのか、その具体例をいくつか計算してみましょう。
単身で東京に1人暮らしの場合
年齢 |
40歳 |
住所 |
東京都練馬区 |
世帯人数 |
1人 |
居住 |
賃貸アパート(家賃5万円) |
この場合、まず居住地の級地は「1級地-1」ですから、生活扶助の金額は38,430円(第1類)と、40,800円(第2類)の合計で79,230円になります。その他の加算はありません。
また住居は賃貸ですから住宅扶助の支給対象になります。東京の1級地なので、上限は53,700円です。そのため、家賃の5万円は全額が支給されます。
以上が基本的な最低生活費になりますので、合計12万9230円が毎月支給されることになりそうです。
家族4人(子供2人)で北海道暮らしの場合
年齢 |
父52歳、母44歳、娘14歳、娘9歳 |
住所 |
北海道旭川市 |
世帯人数 |
4人 |
住居 |
賃貸物件(家賃4万円) |
この場合、まず居住地の級地は「2級地-1」ですから、それぞれの生活扶助の第1類の金額は、父親が35,570円、母親が35,570円、娘1人目が35,410円、娘2人目が31,090円で合計13万7640円になります。ただし世帯人数が4人なので、逓減率の「0.7675倍」が適用されて、第1類の合計額は10万5638円になります。
また生活扶助の第2類は「2級地-1」で4人世帯ですから、55,690円になります。3歳未満の児童はいませんし、母子家庭ではありませんので、その他の加算はありません。
次に住宅扶助ですが、こちらは旭川市で3~5人世帯に分類されますので、上限支給額は3万6000円です。現状、暮らしている物件の家賃は4万円ですが、生活保護で支給されるのは3万6000円までですので、残りは生活扶助から負担するか、通常は転居指導を受けて引越しをすることになります。
また小学校に通う娘が1人、中学校に通う娘が1人いますので、それぞれ教育扶助を受けることができます。これらが基準額、学習支援費の合計でおよそ13,220円です。交通費等、場合によってはさらに支給されることもあるかもしれません。
これらの扶助をすべて合計すると、月々の最低生活費は21万548円になります。他に特に手当や収入がなければ、この全額が生活保護により支給されます。
収入がある場合は、その分、生活保護の受給額が減る
最低生活費は、あくまで憲法で保障する「最低限度の文化的な生活」を送るために国民の税金から支給されるものなので、必要以上に多くの金額を受給することは認められません。
そのため、生活保護の他に、年金や給与所得等の収入がある場合には、その金額分は「収入認定」されて、その分、生活保護の支給額が減らされることになります。
例えば、最低生活費が10万円の世帯で、障害年金の支給額が5万円ある世帯では、生活保護の支給額は5万円になります。最低生活費の全額が支給されるわけではなく、全ての収入の合計額が最低生活費になるように、生活保護の支給額が調整されるのです。
労働収入の場合は控除が受けられるので、働いた方が得
これを聞くと「じゃあ働いてもその分、生活保護の支給額が減るだけなんだから、働いたら損じゃん!」という方もいるかもしれません。しかし、労働収入の場合は収入認定の際に、一定額の控除を受けることができますので、結果的には働いた方が得になる仕組みになっています。
例えば、最低生活費が15万円の世帯において、アルバイトによる収入が5万円あったとします。この場合、1万8000円の控除を受けることができるため、収入は3万2000円(5万-1万8000円)分しか認定されません。
収入認定が3万2000円なので、生活保護の支給額は11万8000円になります。つまりアルバイト収入の5万円とあわせると、月の可処分所得は合計16万8000円になり、働かない場合(支給額15万円)と比べると、1万8000円手取りが多くなります。
ただし、これは労働収入だけの話です。年金収入やその他、手当では勤労控除を受けることはできません。
「働いたら損をする」という仕組みのままだと、生活保護者の自立的な更生を促すことができないため、労働収入に限っては、このような控除による特別なインセンティブが設けられています。
基礎控除(勤労控除)
基礎控除の額は、平成27年度の時点で以下のように定められています。世帯のなかで、働いている人が2人以上いる場合は、1人目と2人目とで控除額が違いますので注意が必要です。
>>給与収入やバイト代がある場合の基礎控除額表(※クリックで開く)<<
収入金額 |
1人目の控除額 |
2人目の控除額 |
~ 15,000円 |
全額控除可 |
全額控除可 |
~ 15,199円 |
全額控除可 |
15,000円 |
~ 18,999円 |
15,200円 |
15,000円 |
~ 22,999円 |
15,600円 |
15,000円 |
~ 26,999円 |
16,000円 |
15,000円 |
~ 30,999円 |
16,400円 |
15,000円 |
~ 34,999円 |
16,800円 |
15,000円 |
~ 38,999円 |
17,200円 |
15,000円 |
~ 42,999円 |
17,600円 |
15,000円 |
~ 46,999円 |
18,000円 |
15,300円 |
~ 50,999円 |
18,400円 |
15,640円 |
~ 54,999円 |
18,800円 |
15,980円 |
~ 58,999円 |
19,200円 |
16,320円 |
~ 62,999円 |
19,600円 |
16,660円 |
~ 66,999円 |
20,000円 |
17,000円 |
~ 70,999円 |
20,400円 |
17,340円 |
~ 74,999円 |
20,800円 |
17,680円 |
~ 78,999円 |
21,200円 |
18,020円 |
~ 82,999円 |
21,600円 |
18,360円 |
~ 86,999円 |
22,000円 |
18,700円 |
~ 90,999円 |
22,400円 |
19,040円 |
~ 94,999円 |
22,800円 |
19,380円 |
~ 98,999円 |
23,200円 |
19,720円 |
~ 102,999円 |
23,600円 |
20,060円 |
~ 106,999円 |
24,000円 |
20,400円 |
~ 110,999円 |
24,400円 |
20,740円 |
~ 114,999円 |
24,800円 |
21,080円 |
~ 118,999円 |
25,200円 |
21,420円 |
~ 122,999円 |
25,600円 |
21,760円 |
~ 126,999円 |
26,000円 |
22,100円 |
~ 130,999円 |
26,400円 |
22,440円 |
~ 134,999円 |
26,800円 |
22,780円 |
~ 138,999円 |
27,200円 |
23,120円 |
~ 142,999円 |
27,600円 |
23,460円 |
~ 146,999円 |
28,000円 |
23,800円 |
~ 150,999円 |
28,400円 |
24,140円 |
~ 154,999円 |
28,800円 |
24,480円 |
~ 158,999円 |
29,200円 |
24,820円 |
~ 162,999円 |
29,600円 |
25,160円 |
~ 166,999円 |
30,000円 |
25,500円 |
~ 170,999円 |
30,400円 |
25,840円 |
~ 174,999円 |
30,800円 |
26,180円 |
~ 178,999円 |
31,200円 |
26,520円 |
~ 182,999円 |
31,600円 |
26,860円 |
~ 186,999円 |
32,000円 |
27,200円 |
~ 190,999円 |
32,400円 |
27,540円 |
~ 194,999円 |
32,800円 |
27,880円 |
~ 198,999円 |
33,200円 |
28,220円 |
~ 202,999円 |
33,600円 |
28,560円 |
~ 206,999円 |
34,000円 |
28,900円 |
~ 210,999円 |
34,400円 |
29,240円 |
~ 214,999円 |
34,800円 |
29,580円 |
~ 218,999円 |
35,200円 |
29,920円 |
~ 222,999円 |
35,600円 |
30,260円 |
~ 226,999円 |
36,000円 |
30,600円 |
~ 230,999円 |
36,400円 |
30,940円 |
231,000円~ |
+400円ずつ |
+340円ずつ |
参考資料:第71次改定生活保護基準額表
給与等の収入が1万5000円以下であれば、全額が控除されますのでそのまま手元に残すことができます。
また、働いて稼ぐ金額が大きくなればなるほど、その分、控除額も大きくなりますので、最終的に手元に残る金額(世帯収入の合計額)が大きくなります。
その他の控除
上記は、基礎控除(勤労控除)だけを一覧表にまとめていますが、他にも高校生や大学生のアルバイトの場合は「未成年控除」を受けることができます。未成年の給与収入の場合は、上記の基礎控除に加えて、さらに月11,600円まで控除が可能です。
また、ちゃんとした定職(継続性のある仕事)に就いた場合は、新規就労から6カ月間は、月額10,300円の「新規就労控除」を受けることができます。
詳しくは担当職員(ケースワーカー)の方に相談してみてください。