アットローンの過払い金返還請求はできる?

アットローンは、プロミスを親会社にもつ消費者金融で2011年まで営業を行っていた会社です。プロミスの系列であることから、過去にアットローンから借入を行っていた方で過払い金が発生していないか、気になる方も多いのではないでしょうか?

アットローンからの過払い金返還請求はできる?
ねえねえ、先生ー!
昔、アットローンっていう消費者金融があったと思うんだけど、アットローンからの借金は過払い金請求できる可能性はあるのかなー?!
いや、アットローンの貸付上限金利は、2006年以前から18%と低く、利息制限法の範囲内での貸付しか行っていなかったサービスなんだ。だから過払い金が発生している可能性はないだろうね。
そうなんだー、同じプロミスの系列(子会社)でSMBCからも紹介されることがあったから、同じ金利帯での貸付を行っているのかと思ってたんだけど、アットローンでは昔から適法な貸付をしていたんだねー。
そうだね、当時プロミスは「金利フルライン戦略」というのを実施していて、金利15~18%はモビットやアットローン、金利18~25%はプロミス、というように金利帯ごとにサービスを住み分けて差別化を図っていたんだね。

 
アットローンも一時期は有名な消費者金融サービスでしたし、AMC(自動契約機)での借入等もあったので、過去にアットローンから借入を行っていた方も多いかと思います。しかしアットローンに関していえば、金利15~18%という低金利での貸付が主だったため、過払い金が発生している可能性はなさそうです。

プロミスグループの展開した金利フルライン戦略って?!

どうして同じプロミス系列の消費者金融でありながら、プロミス本体では過払い金が発生しているのに、アットローンでは発生しない、というケースがあるのでしょうか。この理由は2006年前後にプロミスグループが展開していた「金利フルライン戦略」にあります。

金利帯ごとにサービス内容の棲み分けを行っていた

プロミスは当時、他にも系列商品として「モビット」「アットローン」「クオークローン」「サンライフ」などの消費者金融サービスを展開していました。そこでプロミスでは、サービス毎に差別化できるよう以下の図のように金利帯ごとのサービスの切り分けを行っていたのです。

atloan

※参考文献 SMBCコンシューマーファイナンス「これからのプロミスはどうするのか」2006年

このように2000年代の消費者金融の隆盛時代といっても、全ての消費者金融が利息制限法に違反する高利息で貸付を行っていたわけではなく、なかには戦略上、20%に満たない金利で貸付を行っていたサービスもあったことがわかります。

 

アットローンの貸付金利は15~18%と低い

このときのグループ内の各消費者金融サービスの金利と上限貸付額などのデータを簡単にまとめると以下のようになります。ご覧のようにアットローンはサービスの位置づけとしても金利が非常に低いことがわかります。

サービス名 金利 貸付上限額 営業貸付残高
SMBC本体 8~12% 300万円 64,016百万円
アットローン 15~18% 300万円 36,937百万円
プロミス 18~25% 200万円 5,481百万円
クオークローン 26~28%

※営業貸付残高は2006年当時公開によるもの

 
過払い金返還請求は、利息制限法(貸付金利は年利20%を上限とする法律)を根拠とする不当利得の返還請求なので、利息制限法に違反していないサービスを対象に過払い金請求することはできません
そのため原則として、アットローンから過去に借入を行っていたとしても過払い金返還請求はできないことになります。

その後、アットローンはどうなったか?

少し余談ではありますが、その後アットローンは2011年4月にプロミスに合併されるかたちで営業終了しています。ご存知のように貸金業法が改正されたことで、出資法の上限金利が20%まで引き下げられ、上記の金利フルライン戦略による金利差でプロミスとの差別化を図ることが困難となったことが原因とされています。

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